相次ぐ大手製造企業の撤退。(ToT)ウルルン

地域の話題を記事にするのも、久々です。(^-^;)
実は、うちの県の北西部に出水(いずみ)市という地方都市がありますが、そこへ四半世紀近く製造拠点を置いていた、NEC日本電気)グループの工場が、昨年末からの世界的構造不況のあおりを受け、国内生産拠点の「見直し」という名目で、今年12月に「閉鎖」の方針を明らかにしました。実は先月末、この工場敷地内にあった、元NECの製造部門から数年前に、大手音響機器メーカーのPIONEERに移管され、主にTVの液晶パネルの生産を行っていた、生産事業所が閉鎖されたばかりで、相次ぐ「進出企業」の撤退に、誘致活動に長くから携わった現・出水市長がこのニュースのインタビューの途中、目頭を押さえて無念さを滲ませていた光景を、NHKの地元版のニュースで見た時、思わず胸が詰まりそうになりました・・・。(ToT)ウルルン

出水市は、古く「薩摩藩」の北の玄関口として、大変取調べが厳しかったといわれる、野間(のま)の関所や、武家屋敷群が連なる歴史のある地域で、毎年秋から翌年の春まで、シベリアから越冬する「ツル」の渡来地として、全国にその名が知られております。

現在の出水市は、今から約3年前の2006年(平成18年)3月13日に、旧出水市と出水郡の旧野田(のだ)町と高尾野(たかおの)町との新設合併により誕生した、人口約5万6千人の北薩(ほくさつ)地域の中核都市です。今から約5年前の、2004年(平成16年)3月13日に開業した、JR九州新幹線の駅もあり、これからの「拠点都市」としての発展が期待されていた矢先の出来事でした・・。(´;ェ;`)ウゥ・・・

地元に限らず、全国的にも大手製造メーカーの地方における生産拠点の「統廃合」の話題が、昨年末からニュースとして取り上げられているのですが、今回のニュースは、それまで「地元は無縁」と思われた「工場閉鎖」が現実味を帯びて、ますます今回の世界的構造不況の影響を目の当たりにした光景でした。

自分の現在住んでいる霧島市国分地区にも、大手電機・電子機器メーカーのSONY、京セラの半導体工場が30年以上操業しております。今回の不況による事業所の統廃合は今のところ予定はされていないのですが、幾らかの「減産」は必死な状況です。

鹿児島県は、第一次産業の割合が全国的にも高い、低生産・低所得者の県です。数少ない「第二次産業」の収入の元を断たれると、即「地域経済」に影響が及んでしまいます・・・。
九州でも、福岡などの自動車関連産業の一次生産縮小による、地域経済の縮小という顕著な結果が浮かび上がって来ました。

100年に一度といわれる未曾有の不況の中、これからの地方経済の行く末に、かなりの危機感を抱くようになりました。今年予定されるであろう衆議院選挙で、この「論点」が注目されるのは必至ですが、自分の故郷で一生暮らせる世の中であってほしいと願う、今日この頃です。