鹿児島城西高校サッカー部、準優勝。\( ⌒▽⌒ )/ バンザーイ

またもや、1週間過ぎてのブログ更新となったわけですが、今回の年末年始、地元をはじめ全国に「強烈的な印象」を与えたのが、第87回、全国高校サッカー選手権大会で、我が地元鹿児島県代表で出場した鹿児島城西高校のイレブン諸君です。

鹿児島城西高校は、8年ぶり2回目の出場ですが、高校サッカーの鹿児島県代表と言えば、「赤い旋風」と呼ばれ、過去全国大会で2度の優勝、準優勝3回、BEST4(第3位)が4回という輝かしい成績を誇る、「名門」鹿児島実業高校があります。その鹿実の「高い障壁」をようやく乗り越え、今大会は「優勝候補」として出場致しました。

前回(初出場時)は準々決勝進出をかけた3回戦で、青森県代表の強豪「青森山田高校」に1−4で敗退したのですが、奇しくも今回の初戦の対戦相手が、その青森山田ということで、因縁の対決となりました。

初戦(1回戦)は、昨年の大晦日でしたが、点の取り合いの激しい試合内容でした。鹿城西が先制、しかし青森山田が連続攻撃で逆転。鹿城西は前半終了間際に同点し、引き分け。後半は2点を挙げ、最終盤に1失点したものの、4−3で辛くも僅差で振り切り、8年前の雪辱を果たしました。

2回戦は、大阪府代表の選手権初出場・大阪桐蔭高校の善戦が光った試合ではありましたが、それを上回る鹿城西の攻撃で5−2で撃破、3回戦へ進出致しました。

3回戦の相手は、栃木県代表で全身の宇都宮農業以来31年ぶり出場の、宇都宮白楊高校に前半3点、後半4点の「猛攻」が光りました。試合最終盤、鹿城西の正GK神園選手の退場で相手にPKを与え、1失点したものの、7−1の圧勝で初の準々決勝進出を決めました。

準々決勝の相手は、兵庫の強豪「滝川第二高校」でした。
しかしながら鹿城西の攻撃力は凄まじく、前半で4点の猛攻。後半は2−2の接戦となり、「滝二」の実力をみせつけられましたが、結局6−2の大勝で、いよいよ初の「準決勝」に進出致しました。

今選手権大会は、会場開催の都合で準決勝のみ「埼玉スタジアム2002」で開催され、今大会から試合時間が前後半45分の90分となりました。準々決勝までの高校サッカーの試合時間は前後半40分の80分で行われております。
その準決勝の相手は、これまた「名門」で伝統の「タイガージャージ」が眩しい、群馬県代表の前橋育英高校との対戦でした。

前半は、試合直後すぐに鹿城西が先制するも、すぐ「前育」が立て続けに3点を取り逆転し、一時は2点差をつけられたのですが、前半30分から「猛攻」で2点差を取り戻し、さらには前半終了間際の鹿城西のセットプレーから、相手の「オウンゴール」で1点差をつけ、終了。後半は「厳しい」守備の競り合いの中、後半の中盤に、またもや「セットプレー」からの華麗なボレーシュートで追加点を上げ、結局5−3で、念願の「決勝進出」を果たしました。

今大会は、この鹿城西の総得点がこの時点で27。これは今までのチーム最多得点記録の東京・帝京の24点を越え、新記録達成となりました。この「原動力」となったのが、今大会注目の「エースストライカー」で、卒業後J1の鹿島アントラーズに入団が内定している、大迫勇也選手です。彼の今大会の個人得点記録もここまで9と、今までの個人得点記録に並んだという事です。(1回戦〜準々決勝まで毎試合2点ずつ、準決勝で1点)

そんな「記録尽くめの大会」の締めくくりとなった、今月11日(月・成人の日)国立競技場で行われた決勝戦。相手は広島皆実(みなみ)という、攻守バランスの取れた、全国大会の常連校でした。このチームと鹿城西は、今シーズン3度練習試合をして3敗していることもあり、苦手意識があったのかもしれません。
先制点は、鹿城西の大迫(勇)選手が、個人得点記録を10と伸ばし、毎試合得点も達成しました。しかしながら守備面に圧倒的な力を持つ「皆実」守備陣に攻撃を阻まれ、速攻で2点を取られ逆転され、前半を1−2で折り返しました。
後半は、何とか鹿城西の攻めにリズムが生まれ後半中盤、これまでの全試合に大迫(勇)選手と並んで、毎試合得点を挙げていた野村章吾選手が同点となる2点目をあげたのですが、すぐさま相手が追加点を入れて突き放され、結局2−3の僅差で、「念願の初優勝」を成し遂げることは出来ませんでした。
広島皆実高校は、広島県勢として42大会ぶりの優勝を成し遂げました。

試合終了直後の、大迫勇也選手の呆然とした表情がTVで映し出されると、正直言葉が出ませんでした。このチームは今シーズン「大迫勇也選手」だけが常に注目され続けてきたのですが、鹿児島城西高校の系列校である、鹿児島育栄館中学・高校で6年間、同じ3年生の野村選手やJ2の「ロアッソ熊本」に内定した、大迫希(のぞみ)選手等のチームプレーの「総決算」だったと思います。

鹿児島県勢として、鹿児島実業以来初めての決勝進出での「優勝」は、惜しくもなりませんでしたが、一昨年度(2006年度)初出場の神村学園が準決勝進出と、年々県のサッカーレベルは向上しております。是非、この「悔しさ」を原動力に変え、昨年度は不調にあえいだ鹿児島実業を始めとした新チームが、切磋琢磨をして、また全国大会での「華々しい活躍」を期待しております。

鹿城西の小久保悟監督と鹿実松澤隆司総監督は、実は鹿児島の古豪である、鹿児島商業のサッカー部出身で、お互いが近年の鹿児島の高校サッカーのレベルを上げてきたことは間違いありません。私立ばかりでなく、最近は県立校の鹿児島中央や松陽、地方の私学もレベルがめきめき上達致しております。

今回の鹿児島城西高校イレブンの活躍が、鹿児島でサッカーを続ける子供達の励みになったことは言うまでもありませんが、今大会の大活躍に勇気と感動を与えてくれたことは大きな財産です。

鹿児島城西高校サッカー部、準優勝あめでとう。そしてありがとう。