都道府県対抗駅伝、地元代表の苦戦。(_ _;)... ウゥ

毎年1月の中旬の日曜日に、女子は京都、男子は広島で開催される都道府県対抗駅伝は、中学生から社会人までの選手が郷土の誇りをかけて順位を争うわけですが、近年、鹿児島県勢はなかなか上位進出が果たせないままの状態があります。

今年は、11日(日)京都で行われた女子駅伝は、社会人で選考されていた選手の「体調不良」がもとで、本出場メンバー全員が中学・高校生という唯一のチーム編成の中、序盤42位という下位からのスタートで、その後なんとか追い上げたものの、結局34位という、近年「稀に見る」成績となりました・・・。

先日18日(日)広島で行われた男子駅伝は、序盤中学・高校生がよく上位に喰らいついていたのですが、チームの柱となる社会人・一般選手の「体調不良」と「故障」が響き、22位という結果に終わってしまいました。

過去1回ずつ、優勝の経験のある我が鹿児島県ですが、大会当初「チームの大黒柱」となった、実業団の京セラ陸上部が、数年前に本社(京都)に移り、有力な高校生選手は、その後関東や他県の大学や実業団等に進むようになり、なかなか地元で陸上競技を続けられる環境ではありません。(_ _;)... ウゥ

自分の地元、霧島市に「第一工業大学」があります。ここは地方出身の選手とアフリカからの留学生からなる「陸上部」が、近年全国大会で目覚しい活躍を見せております。ただ、この「都道府県対抗」では、日本人という制約があり、地元選手のみの参加となったわけですが、今大会の男子では、その期待が掛かった4年生の中野選手(鹿児島実業高出身)や、東京の日本体育大2年で、正月の「箱根駅伝」でも活躍した、森選手(鹿児島実業高出身)が、いずれも「体調不良」を押しての出場で、実力が発揮できなかったことや当初出走予定であった、実業団・旭化成(宮崎)の大野選手(鹿児島実業高出身)が、「体調不良」で出走できなかったという「トラブル」に見舞われました。

今年は、例年に無く寒い日々が続いた事と、「インフルエンザ」の猛威に、かなりの選手が体調不良に泣いたようです。しかしながら、県の陸上競技界の「バックアップ体制」が遅れているのは、否めません。
地方での「スポーツ競技」の支援は、大変厳しいものがあります。どうしても「企業や学校任せ」になる傾向がありますが、県のレベルアップは、個々にやるのではなく、ある程度「組織化」して、全体の底上げをしなければならないのではないかと思うのです。県陸上競技協会もその危機感はあるようで、選手の長期育成計画の具体化案を詰めてきているようです。ただ地元新聞においては、「まだまだ取り組みが甘い」との辛辣な意見もあり、今後の動向の推移を見守りたいと思っております。

隣県の宮崎は、ここ数年全体的なレベルアップが功を奏し、今大会男女とも上位入賞を果たしました。
当地では、現在陸上部を持つ企業がないのですが、県外出身者選手の連携を密に図りながら、中・高校生のレベルアップで、総合力の底上げを期待したいと思っております。